副業として人気が高まっている「動画編集」。その中でも「クラウドワークス」を使って案件を受けるスタイルは、初心者でも始めやすいと注目されています。
でも実際のところ、「動画編集って副業として本当に稼げるの?」「クラウドワークスで初心者が仕事を取るのって難しいんじゃない?」と感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、完全未経験から動画編集を学び、クラウドワークスで実際に案件を受けてきた筆者自身のリアルな体験談をもとに、「本当に稼げるのか?」「どれくらいの作業量でどのくらいの報酬が得られるのか?」というリアルな現実をお伝えします。
「副業を始めたいけど、時間やスキルに自信がない」
「動画編集に興味があるけど、どこから始めればいいか分からない」
そんな方に向けて、ゼロからスタートした筆者の実体験を通じて、動画編集副業のリアルな可能性と課題、そして月3万円〜5万円を目指すまでのステップを丁寧に解説していきます。
クラウドワークスでの初受注までの流れ|リアルな数字と体験談
副業を始めるにあたって、まず最初に取り組んだのがクラウドワークスへの登録でした。登録自体は無料で5分ほどで完了。スマホでもできますが、実務ではパソコンが必要なのでPCから進めるのが無難です。
● プロフィール作成〜案件探し
登録後はプロフィールを整えて、案件を探すところからスタートしました。
正直、「未経験でもOK」の案件はあるにはあるのですが、報酬が極端に低いものや、タスク案件(コンペ形式)なども多く、初心者には選別が難しい印象でした。
最初の頃は「とにかく数をこなさなきゃ!」と思い、興味のある動画編集案件を10件以上に提案。でも結果は――
【現実】10件応募して、1件通るかどうか
私が初めて受注できたのは、13件目の提案でした。
最初の12件はすべてスルー。連絡すら来ないものも多く、「本当に自分にできるのかな…」と何度も不安になったのを覚えています。
【初めての受注案件】単価・ジャンル・編集内容
ようやく受けた初案件は、
- ジャンル:YouTubeショート動画のカット編集(テンプレあり)
- 単価:1本500円(5本まとめて2,500円)
- 編集内容:カット、テロップ挿入、BGMあり、素材支給あり
- 納期:5本/3日以内
作業時間は、1本あたり約1時間以上。時給換算すると500円前後でしたが、それでも「お金をもらって動画編集をした」という経験は、何より自信になりました。
初提案文の失敗と改善ポイント
初めて書いた提案文は、今見返すとかなりダメでした。
「頑張ります!」「よろしくお願いします!」のような曖昧な言葉が多く、何ができるのか伝わらない内容だったんです。
失敗パターン:
初めまして。動画編集の仕事に興味があり、応募させていただきました。まだ経験は浅いですが、納期は必ず守ります。よろしくお願いします!
改善後の提案文(抜粋):
初めまして。YouTubeショートの編集に興味があり、ぜひ担当させていただきたく応募いたしました。
▼対応可能な作業:カット編集、テロップ挿入、BGM追加(CapCut使用)
▼稼働時間:平日夜と土日で合計10時間程度対応可能です
▼過去の練習動画:ポートフォリオURL(任意)
こうして「相手が知りたい情報を具体的に提示」することで、ようやく返信をもらえるようになりました。
実際の収入と作業ボリューム(1ヶ月目〜3ヶ月目)
1ヶ月目|応募ラッシュ&試行錯誤
- 応募数:13件
- 受注数:1件
- 収益:2,500円(500円×5本)
- 作業時間:10時間程度
振り返り:
- 編集スピードが遅く、1本に1〜1.5時間かかる
- 時給換算は250円〜300円と正直割に合わない
- でも、「お金をもらって編集した」という経験が大きな自信に
割に合わなかった仕事:
- 修正回数が多いのに単価が低い案件(内容の割に労力過多)
- 指示が曖昧なクライアントだと時間がかかる
2ヶ月目|実績が効き始め、継続案件をゲット
- 応募数:5件
- 受注数:3件(うち1件は継続案件)
- 収益:9,000円
- 作業時間:18時間程度
振り返り:
- 1本あたりの編集時間が短縮(平均45分ほど)
- 継続案件では「1本600円 × 月10本」で安定収入に
- 提案文で「実績あり/納期遵守」をアピールすると返信率UP
割に合う仕事の特徴:
- テンプレ編集案件(ルーティン化できる)
- 指示が明確なクライアントで修正が少ない案件
3ヶ月目|動画編集スキルが安定し、単価UPにも成功
- 応募数:3件
- 受注数:5件(うち2件は単価アップ交渉成功)
- 収益:18,000円
- 作業時間:20〜22時間程度
振り返り:
- 編集スピードと提案力が上がり、収益がほぼ倍増
- 過去案件で信頼を得たクライアントから**「1本1,000円で継続依頼」**を獲得
- CanvaやCapCutの時短テンプレを導入して効率UP
単価アップにつながった行動:
- 納品時に「丁寧+早い+提案あり」の三拍子を意識
- サムネ作成やSNS向けカットなど付加価値を提案
- 編集後のフィードバックに一言感謝+改善意欲を添える
3ヶ月で「スキル×信頼×効率」が収益に直結
月 | 案件数 | 作業時間 | 収益 | 平均単価 |
---|---|---|---|---|
1ヶ月目 | 1件 | 約10時間 | 2,500円 | 500円/本 |
2ヶ月目 | 3件 | 約18時間 | 9,000円 | 600円/本 |
3ヶ月目 | 5件 | 約22時間 | 18,000円 | 900円〜1,000円/本 |
最初は「割に合わないな…」と感じることも多かったですが、少しずつ実績を積み、信頼を得ることで、確実に収益は伸びていきました。
やってみて分かった「向いている人・向いていない人」
動画編集をクラウドワークスで副業として始めて3ヶ月。実際にやってみて、
「これは向いている人と向いていない人がハッキリ分かれるな」と感じました。
ここではその違いを、実体験をもとに紹介します。
◎ 向いている人
地道にコツコツ続けられる人
- 最初の1〜2ヶ月はほとんど稼げない時期が続く
- 応募してもスルーされることが当たり前
- 編集も慣れるまでは時間がかかる
そんな中でも、淡々と続けられる人は強いです。
一気に稼ごうとせず、「半年後に3〜5万円稼げたらOK」と考えられる人は、着実に成果を出せると思います。
動画編集作業が「好き」な人
- 細かいカットやテロップ入れに苦痛を感じない
- 仕上がりの見た目や演出にこだわるのが楽しい
- 参考動画を観たり、編集ツールを試すのが好き
こうした「編集そのものが楽しめる人」は、自然と上達が早く、仕事の質も上がりやすいです。
副業時間をしっかり管理できる人
- 毎日30分〜1時間でも時間を確保できる
- 家族や本業の状況に応じて、無理なく計画できる
- 「今週は〇時間」と逆算できる人
副業は「自由」だけに、時間をコントロールできないと続きません。
スキマ時間の積み重ねでコツコツ進められる人が強いです。
向いていない人
すぐに結果を求めてしまう人
- 「1ヶ月で5万円稼ぎたい」
- 「とにかく楽して稼げる副業を探している」
残念ながら、クラウドワークス×動画編集は即金タイプの副業ではありません。
積み重ねが必要なので、短期で大きなリターンを求める人には向いていません。
編集作業が「苦痛」に感じる人
- 同じ作業の繰り返しが嫌い
- 細かい修正やフィードバックにイライラする
- クリエイティブより単純作業の方が好き
動画編集は、思った以上に地味で根気のいる作業です。
「楽しさ」より「ただの作業」と感じてしまう人には苦痛かもしれません。
スケジュール管理が苦手な人
- 本業が忙しく、副業の時間が確保できない
- 締切に追われるとパニックになる
- 家族や予定とのバランスが取りにくい
納期がある仕事なので、「忙しいから納品遅れました」は通用しません。
時間管理が苦手な方には、負担になりやすいです。
迷ったら「まず1本納品してみる」
どんな副業でも「向き・不向き」はあります。
でも、実際に1本でも動画を納品してみると、自分がどう感じるかがハッキリします。
- 楽しい!と思えたなら、続ける価値あり
- 面倒くさい…と感じたなら、別の副業を探すのも◎
大切なのは、「やってみて初めて分かる」ということ。
私自身も、最初は不安だらけでしたが、一歩踏み出してみたことで副業収入が現実になりました。
実践してわかった「動画編集で稼ぐためのコツ3選」
「動画編集ってスキルがあれば稼げるんでしょ?」と思われがちですが、実際はスキル以上に“仕事の進め方”が大事です。
ここでは、未経験から月2万円→5万円と段階的に伸ばしていけた私の経験から、「これだけは押さえておきたい!」という3つのポイントを紹介します。
① 提案文は“相手目線”で書く
初心者の頃の私は、「頑張ります!」「成長したいです!」といった**“自分目線の提案”ばかり書いていました。**
でも、クライアントが知りたいのは、「この人に任せたらどんなメリットがあるか?」です。
効果的な書き方の例:
対応可能な作業
・ショート動画のカット、テロップ挿入、BGM追加(CapCut使用)
・簡単なサムネイル作成(Canva対応)
納期について
・平日夜+土日で週10時間程度対応可能、3〜5本/週納品可能
意識していること
・ご要望に沿った丁寧な対応
・こまめな進捗報告と納期厳守
→ クライアントに「この人なら任せられそう」と思ってもらうことが受注のカギです。
② 納期と連絡は“信頼づくりの最重要ポイント”
高い動画編集スキルがなくても、
「納期を守る」「連絡をこまめに入れる」だけで継続依頼につながることが多いです。
特にクラウドワークスでは、
- 修正対応が早い
- 返信が早い
- 指示を正確に汲み取る
といった“誠実な対応”が非常に評価されやすいです。
私も「他の編集者よりレスが早くて助かる」と言われ、そこから継続・単価アップに繋がりました。
③ 動画編集ソフトは無料ツールで十分スタートできる
「Adobe Premiere Proがないと始められないのでは?」と不安に思う方も多いですが、
実際はCapCut(無料)やCanva(Proは月額1,500円程度)でも十分案件に対応可能です。
特に最近は、
- TikTokやYouTubeショートの編集
- SNS向けの縦型動画
- テロップやエフェクト付きの軽編集
など、テンプレで済む・短時間で作れる案件も多く、無料ソフトでも問題なし。
私も最初の2ヶ月間は完全無料で編集していましたが、普通に仕事は取れました。
特別な才能よりも“基本を徹底できる人”が稼げる
クラウドワークスで稼ぐために必要なのは、
- 相手に伝わる提案力
- 約束を守る信頼性
- 無料ツールでのスタート力
この3つを地道に積み上げれば、未経験でも月3〜5万円は現実的に狙えます。
動画編集×クラウドワークス副業まとめ:一歩踏み出した先に、“現実的な副収入”がある
動画編集×クラウドワークスの副業は、決して「楽して一瞬で稼げる」ものではありません。
でも、地道に続けられる人にとっては、月3〜5万円の副収入、さらには月10万円以上の安定収入も夢ではないと、体験を通して実感しました。
最初の3ヶ月は正直キツいと感じることもありましたが、
「提案の工夫」や「丁寧な対応」、「無料ツールの活用」など、基本をしっかり積み重ねることで、確実に道が開けていきます。
次の記事では、
ステージ1:基礎編|まずは「準備と学習」
【ステップ1】動画編集副業に必要な機材とソフトをそろえよう(無料・有料)
┗ PCスペック/編集ソフト(無料:CapCut、有料:Premiere Proなど)
【ステップ2】独学でOK!動画編集の基礎スキルを身につける学習法
┗ YouTube/Udemy/SkillShare/書籍など、学び方をパターン別で紹介
以上の基礎編を、実践ベースで詳しく紹介します。
「もう少し本格的に稼ぎたい」「時間をもっと有効に使いたい」という方は、ぜひ次回もチェックしてみてください!
▼参考にしたいアイテム▼
■ Premiere Pro よくばり入門 改訂版
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